大きな夢を抱いてアイドルになったのに・・・
今では「アイドルをやめたい」と思っている人も少なくないのでは?
-自己紹介-
さや(21歳)/
女性 アイドル歴5年
17歳から地下アイドルをはじめ、20歳のときに引退。
アイドル時代は合計3つのグループを行き来し活動をしていた。リーダー経験などもあり。
現在はSNSを中心に個人的な活動を行っている。
AKB48の結成から、世間では“普通の女の子”でもアイドルになれるような時代になりました。
今や日本中には、数えきれないほどのアイドルが存在しています。
私自身、5年間アイドルとして活動してきましたが、何度も何度もその壁にぶち当たりました
アイドルをやめたいあなたへ。
もし少しでも「やめたい」と思っているのであれば、まずは本当に自分がアイドルをやめたいのか・・・なぜやめたいのか・・・その理由を考えてみましょう。
学業・仕事を優先したい
アイドルを一本でやっていけるような女の子は、数えきれるほどしかいません。
現にアイドルをやっている人の多くが学生で、学業と共にしながらアイドルとして活動しています。
私も17歳のころからアイドルをしていましたが、高校時代も大学時代も、学業とアイドルの仕事に追われていた思い出しかありません。
中には、これにプラスでアルバイトをしている女の子も多く、アイドルと学業(仕事)を両立するのは本当に大変です。
実際に、学業や仕事を優先するためにアイドルをやめていく人は多いです。
例を挙げると、“ももち”こと嗣永桃子さんの引退理由は、「育児教育の道に進みたいから」で、仕事を優先したいことからでした。
人生は一度きり。
だからこそ、やりたいことがあるのならそれを優先するべきです。
もし「アイドルをやめたい」理由が「学業と仕事を優先したい」のなら、そのまま自分の意思を貫いたって良いんです。
体調を崩してしまった
上記でも話した通り、アイドルは体力的に厳しい活動です。
体力面だけではなく、精神的に不安定になることも多くあります。
時間もないしお金もないし、自炊をする時間だってほとんどありません。
今どきの地下アイドルなんかは、週に2~3回のライブは当たり前、土日は1日2回以上ライブをすることもあります。
体調を崩してしまうのも無理はないですよね。
SNSで誹謗中傷されるのもアイドルの仕事と言えますし、精神的にも辛くなってしまうのは当たり前のことです。
身体の病気はもちろん、心の病気などにかかってしまうほど大変なのに、無理にアイドルを続ける必要もありません。
それでも続けたいのなら、元気になるまで活動休止という形を取ればいいですし、一番大切なのは自分の身体ですよ。
モチベーションが低下してしまった
アイドルの引退理由で最も多いのが、モチベーションの低下です。
モチベーションの低下は、上記の2つのやめたい理由にも直接結びつきます。
また、アイドルと言えば、長くできる活動ではありません。
若ければ有利な活動であって、歳をとっていくだけでも「もうアイドルを続けるのは無理かも・・・」と思ってしまうこともあります。
SNSで叩かれすぎてモチベーションを失ってしまったり、頑張る理由がふとわからなくなってモチベーションが低下してしまったり・・・
他にもよくあるのが、人間関係があまり上手くいかずモチベーションが下がってしまうというもの。
モチベーションの低下には人それぞれ理由がありますが、それは仕方がないことです。
アイドルは生半可な気持ちではできません。
少しでもアイドルを続けるモチベーションが無くなってしまったのならば、それが“辞め時”なのでしょう。
アイドルのやめ方
私は、アイドルで一番大切なのは、“アイドルをやめるとき”だと思っています。
もちろん活動中も大切だけど・・・
良い形としてアイドルをやめることができるかは、「やめ方」で左右されます。
私が思う「アイドルのやめ方」をまとめていくので、アイドルをやめたいと思っている女の子は、ぜひ一読してみてください。
最後の最後まで“アイドル”を貫く
アイドルのやめ方として最も大切なのが、「最後まで“アイドルとしての自分”を貫くこと」だと私は思っています。
どんなにマイナーなアイドルでもファンは必ずいて、例え可愛くなくても歌やダンスが下手だとしても、どこかしらに魅力を感じて「好き」だと言って応援をしてくれています。
業界では“推し”なんて言葉で言われていますが、そのファンにとって、あなたは世界で一番可愛くて、好きで好きで仕方がないんです。
だからこそ、アイドルをやめてステージを去ると決意したとしても、最後の最後まで“ファンにとってのアイドルでいること”。
もし、グループ内でルール違反をしてやめることになったとしても、突然バックレるなんて絶対にダメです。
そのときは嘘をついてもいいから、アイドルをやめる瞬間まで、ファンには最後まで“アイドルとしてのあなた”を見せなきゃいけません。
それが、今まで応援してくれたファンへの一番の報いです。
プライベート上で写真や動画など形になるものは残さない
これは“やめ方”というか、”やめるまで守るべきこと”です。
アイドルとして活動していくと決めた以上、写真や動画などの物証は残さないようにすること。
実際に流出が原因でアイドルをやめていった子を、私は何人も見ています。
今はネット社会。一度流れたら、完全に消し去るのはほとんど不可能です。
アイドルをやめたとしても、今後の人生の支障になるかもしれません。
アイドルになった以上、それは最後まで絶対に守るべき。それがアイドルとしてのプロ意識です。
関係者・ファンへの感謝の気持ちを忘れない
どんなやめ方にしろ、あなたが今までアイドルをやってこれたのは、関係者やファンがいたからです。
もしかすると、やめる理由が事務所やグループ内の人間関係が上手くいかなかったからかもしれません。
ファンとのトラブルが原因でアイドルをやめるのかもしれません。
でも、関係者やファンへの感謝は絶対に忘れないで。
ただの普通の女の子だったあなたが、少しの間だけでも“アイドル”になれたのは、関係者やファンのおかげなんです。
そういった感謝の気持ちを最後まで持つことで、“最高のアイドルのやめ方”ができるはず。
やめた後であればいくら文句や愚痴をこぼしたって構いません。
でも、やめるまでは周りへの感謝の気持ちをしっかりもって、“綺麗なアイドル”として卒業をしましょう。
アイドルをやめる上での注意点
アイドルをやめるのは、そんなに簡単なものではありません。
特に事務所に所属している場合は無名の場合でも、注意点がいくつかあります。
面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、チェックしておいてください。
契約書をちゃんと確認する
アイドルを始めるとき、事務所から契約書を書かされたかと思います。
契約書には、やめる際の契約内容などもしっかり記載されていると思うので、しっかり確認しましょう。
契約書の内容は事務所によって異なりますが、「やめる場合は何ヶ月前までに申告しなければいけない」等の注意記載が書いてある場合もあります。
アイドルをやめる際、事務所とトラブルになることはよくあることです。
私は大丈夫でしたが、友人のアイドルはプロデューサーと揉めて裁判沙汰になったと聞きました。
契約書にサインをした以上、記載事項を守らなければいけません。
やめると申告する前に、内容をしっかり確認して守るようにしましょう。
発表のタイミングは事務所やメンバーと確認してから
アイドルをやめると決定した場合、発表のタイミングは事務所やメンバーとしっかり話し合って、決まったことを守りましょう。
気持ちが先走ってしまう気持ちも分かりますが、勝手に自分のSNSなどで匂わせたり発表してしまったりするのはNGです。
卒業理由を考えておく
少なくとも、あなたがアイドルをやめることで悲しむファンがいるはずです。
そういったファンに失礼にならないよう、明確な卒業理由はしっかり考えておきましょう。
例え嘘でも構いませんので、ファンの方が納得できるような内容を考えて、自分の言葉でまとめて発表してください。
アイドルをやめたその後、わたしが今やっていること
私自身、アイドルをやめて1年が経ちました。
アイドルを卒業した人は何をして生きているのか・・・って、みんなが気になることだと思います。
私は、大学生の傍ら、某サイトでライブ配信を始めました。
その理由は以下の通りです。
やっぱり有名人になりたかったから
アイドルはやめたけど、やっぱりどこか「有名になりたい」という思いを捨てきれなかった私。
そこで、趣味の一環として配信をすることにしました。
アイドルだった頃の名前を使ってライブ配信を行っていますが、その時代のファンが来てくれたり、新しく応援してくれる人が増えたりして充実しています。
「ただ承認欲求を満たしたいだけなのでは?」と思うかもしれませんが、そうかもしれません。
“必要とされている実感”が私には必要でした。
お小遣い稼ぎのため
最近のライブ配信では、閲覧者が課金をすることで配信者に報酬が入ります。
配信をしながらお金が稼げるなら・・・と思って始めたのも理由のひとつです。
まだそこまで稼げてはいませんが、有名になればアイドルのときより稼げるかもしれません。
将来の夢のため
実は私には今、「アパレルブランドを立ち上げたい」という新しい夢があります。
その夢に一歩近付くためにも、男性だけではなく女性のファンも増やしたいと思ったのがライブ配信を始めたキッカケでした。
有名になればいつか企業から声がかかることもあるかもしれません。
現に女性のファンも増えてきているので、自分のこれからがすごく楽しみです。
アダルト要素は一切ないライブ配信なので気軽につかえます(^^)
さいごに
アイドルはスポットライトを浴びるまで、ものすごい努力や時間、そして運が必要になってきます。
わたしもバイトしながら5年間活動しましたが、生計をたてていくのは非常に困難です。
お金もですが、今では私のようにライブ配信でも十分にファンづくりは可能です。
アイドル活動にも生かせるはずなので使ってみましょう。